歯周病

プラーク(歯垢)と歯石の違いは?

プラーク(歯垢)と歯石の違いは?

梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科 歯科医師 竹田 亮

プラーク(歯垢)と歯石の違いは?

歯垢と歯石はどこが違うのでしょうか?簡単に言うと、丁寧に歯磨きをすれば取り除ける柔らかいのが歯垢で、歯磨きだけでは取り除けないくらいに硬くなってしまったのが歯石です。

歯石は歯科医院で専用の器具を使わないと除去出来ません。

プラーク(歯垢)とは、どんなもの?

プラーク(歯垢)とは、歯の表面や歯と歯茎の境目、歯と歯の間に付着している白くてネバネバしている塊をいいます。
プラーク(歯垢)は、水に溶けにくく歯にしっかりと付着しているため、うがいなどでは簡単に落ちず、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどでなければ、きれいに落とすことができません。

プラーク(歯垢)は細菌の塊で、1gあたり1億個以上の細菌が詰まっていると言われています。
このたくさんの菌の中には、虫歯や歯周病の原因になる菌が生息しています。
食後およそ6~8時間ほどで、この歯垢が作られてしまうので、毎食後の歯磨きやうがいが大切です。

歯石とは、どんなものか?

歯石とは、プラーク(歯垢)が唾液の中のカルシウムやリンと結びついて、歯と歯の間や歯と歯茎の間で、石灰化した硬い塊のことをいいます。歯石は硬い沈着物で、その中に着色を取り込み、歯の脱色を引き起こします。

歯磨きで磨き残したプラーク(歯垢)は、およそ2日間ほどで歯石へと変わってしまいます。歯石の表面はザラザラしているため、さらにその上にプラーク(歯垢)が付着しやすくなります。一旦歯に付いてしまうと歯ブラシでは取れず歯科医院で取り除いてもらわなければなりません。歯石は、歯科医院にて特殊な専門の器具にて用いることしかできません。

以上のことから、歯石になる前のプラーク(歯垢)の段階で、正しいブラッシング方法や歯間ブラシなどのセルフケアによってしっかりと取り除くことが重要になります。

プラーク(歯垢)、歯石が付かないようにするには?

まず、正しい歯磨きの方法で、日々の口腔内のコントロールをして頂くこと。自己流で間違った方法で歯磨きをしていても、汚れが落ちないばかりか歯や歯茎を傷めてしまうこともあるため、注意が必要です。

歯磨きだけではなく、食生活に気を付けることも大事です。
糖質の多い食事や間食することが多い方は、歯垢や歯石がたまりやすくなりますので、気を付けるようにして下さい。

まとめ

デンタルケア

歯垢は歯磨きで取り除けますが、歯石は歯磨きでは取り除けません。そのため歯石が出来たら、歯科医院で取ってもらわなくてはなりません。数か月に一度の定期健診を受けて頂くと、頑固な歯石になる前の段階で歯科衛生士がきれいに歯のクリーニングをいたします。

前回の定期健診から3ヶ月以上たっている方は、一度定期健診にお越し下さいね。

この記事の監修者
医療法人真摯会 梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科
院長 竹田 亮

2007年 国立長崎大学歯学部卒業。

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梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック