セラミックの歯が不自然に見える原因は？

セラミックの歯が不自然に見えると、治療をしてもお口元に違和感が生じます。セラミックの歯が不自然に見える原因は、他の歯とのバランスや色合いの差です。詳しくご紹介いたします。

歯の自然さ、不自然さは何で判断する？

歯の自然さ、不自然さを判断するボーダーラインは、セラミックの歯（人工歯）と天然歯の色の差、セラミックの歯の位置や大きさです。

• セラミック歯だけ目立つ白い色にしたため並び合う歯の色と異なる
• セラミックの歯のみ位置や大きさに違和感がある
• 左右対称の歯並びではない

このような歯並びの場合、周囲からは不自然な歯の印象を持たれてしまいます。

セラミックの歯が不自然にならないためには

セラミックの歯が不自然にならないためには、歯の色やスマイルラインを考えてセラミックの歯を作製し、隣接する歯並びと調整する必要があります。材料の種類については下記の通りです。

• 二ケイ酸リチウムを主成分としたガラスセラミック材料のe-max
• ポーセレンという陶器のような材料のオールセラミック
• 二ケイ酸ジルコニウムというジルコニアが材料のジルコニアセラミック

セラミックの歯のメリット・デメリット

セラミックの歯のメリットは、着色汚れがつきにくい人工歯で審美性が高く、金属アレルギーの方でも安心して治療を行える点です。デメリットは強い力がかかると欠けたり割れたりする可能性がある点です。

セラミックの歯のメリット

セラミックは体に優しい材料で、被せ物と歯の間に隙間ができにくいため、二次虫歯になりにくいのもメリットです。

e-max・オールセラミック

e-max、オールセラミックとも前歯におすすめのセラミックです。

• e-maxは天然歯と同じ程度の固さになる
• オールセラミックとe-maxは透過性が高く、色調も天然歯と似ている

ジルコニアセラミック

ジルコニアは人工ダイヤモンドと呼ばれるほどの固さがあるセラミックです。

• 金属の被せ物と同じ程度の耐久力がある
• 奥歯に被せても割れる可能性が低く、強度がある

セラミックの歯のデメリット

下記のセラミック治療はいずれも保険適用外となりますので、費用が掛かることがデメリットです。

e-max・オールセラミック

• 瞬間的に強い力がかかると割れたり、欠けることがある
• 隣の歯が金属や樹脂の被せ物をしている際に不自然に目立つ可能性がある

ジルコニアセラミック

• オールセラミックやe-maxより透過性にやや劣り、審美性が低い
• 噛み合う力が強いため、噛み合わせの状態をきちんと調整しなければ対合歯が割れる可能性がある

まとめ

セラミック治療の歯が不自然に見えないようにするためには、歯科医院で色や大きさの希望をきちんと伝える必要があります。審美歯科を選ぶ際には、歯科医師やスタッフがメリットとデメリットをしっかりと説明してくれて、料金も相場である医院を選びましょう。