歯と口のトラブル

抜歯後、何年も経ったけど治療できますか?

抜歯後、何年も経ったけど治療できますか?

「抜歯してから何もせずに放っていたのですが治療が必要ですか?」
「抜歯後放っておいたら歯並びが悪くなってきた」

抜歯後に、何らかの理由で治療が延び延びになって、そのまま数年たってしまった方の治療を行うことがあります。

抜歯してから数年たってしまった場合によくある問題点がありますので、ご説明します。

抜歯後の治療をせずに年月が経ってしまった

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患者さんの中には、最初に歯を失った時に、抜歯後の治療をせずにそのままになってしまっている方がおられます。それには様々な事情があります。

1.歯科恐怖症で歯医者に行けなかった

恐れ

歯科恐怖症のために、どうしても恐怖心から歯医者に行けなくて、歯を抜いてから数年たってしまったというケースがあります。抜歯の際にもきっと怖い思いをされたのだとお察しします。

歯を1本失ったけれど、治療のために再度歯科医院に行くのが怖くて、そのまま年月が経過するパターンです。歯医者を苦手としている方は多く、これは決して珍しいケースではありません。

2.抜歯前にその後の治療方法についての説明がされなかった

説明

失った歯の機能を取り戻すための治療について、抜歯前にしっかりと歯科医師が説明をしておらず、抜歯後そのまま次回の予約を取らずに患者さんにお帰り頂いたために、そのまま治療せずに何年か経過してしまったケースもあります。

抜歯をする際には、必ず抜歯前に、抜歯後の治療について決めておかなければなりません。しかし何らかの理由でそれがなされなかった場合、患者さんはその後どうしたらいいのかわからないまま、年月が経ってしまったというケースが実際にあります。

これは奥歯の場合によく起こり得ます。前歯は他人から見えるために、患者さんも早く何らかの治療をしなくてはならないと焦りますが、奥歯は見えないため、1本歯がないことに慣れてしまい、大した問題と考えなくなるのです。

しかし、歯を失った時には、その歯の機能を補うための治療が必要です。

「歯が1本くらいなくても大丈夫」は大間違い

歯を1本失った時に、最初は「大変だ!」と思っても、歯がない状態に慣れてしまうということがあります。しかし長い目で見ると、歯が1本ないということは、大変な問題なのです。

歯はぴったりと隙間なく並ぶことで、それぞれが支え合って歯列を形成しています。その中の1本がなくなってしまうと、その両隣の歯は歯があったスペースへと押されて、少しずつ動いたり、傾いたりしてきます。

その変化はほんの少しずつですので、最初は全く気づきません。ある日、歯がかなり傾いていて、1本分のスペースがあいている筈なのに、何だか前より狭くなっていることに気づくのです。

また、噛み合う相手の歯が少しずつ伸びてくる場合もあります。

そうなると、いざ失った歯の部分を治療しよう、となった時に、倒れてきている歯を起こすために矯正治療が必要になったり、1本分の歯のスペースが実際には0.5本分くらいに狭くなってしまっていて、そのままでは治療出来ないという問題が起こります。

歯を失ったらその部分の骨が溶けてなくなっていく

抜歯してから何年かたって、そこにインプラント治療をしたいと思われた場合、「骨の量が足りない」という問題が良く起こります。

インプラントは顎の骨にネジのような形をした人工歯根(インプラント体)を埋め込んで、その上に上部構造(人工の歯)を被せて治療します。人工歯根は歯茎に隠れて見えないため、見た目は天然の歯とそっくりで違いがわかりません。

しかし、歯を失ってから何年も経つと、骨が溶けて減ってしまい、そのままではインプラントを埋入できないというケースが多いです。その場合は骨を造る処置を行わなければならず、治療期間も費用も余分にかかります。

つまり、どのような治療を受けるにしても、抜歯後すぐに治療に取り掛かった方が余分な費用がかからずに済むということです。※インプラント治療の場合は手術の前に、抜歯後の歯茎が治るまで1ヶ月程度の治癒期間が必要な場合があります。

歯を失った時の一般的な治療法は「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」

抜歯になった後は「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」のうちのどれかで治療するのが一般的です。

1.ブリッジでの治療

ブリッジ

大人になると虫歯や歯周病が原因で歯を失う方が徐々に増えてきます。最初は歯を1本失って、ブリッジで治療されるかもしれません。

ブリッジは両隣の歯を削る必要があるものの、保険適用で出来ますし、お口の中での違和感も殆どありません。しかし数年後にブリッジの被せ物の中が二次虫歯になったりして、ブリッジがダメになってしまう場合があります。

ブリッジの支えの歯の虫歯が進行していて、その歯も抜歯になってしまったら、その後の治療方法を決める際に、既に歯を1本失っていて、更に1本失ってしまったいう現実に向き合うことになります。

2.入れ歯での治療

入れ歯

一番奥の歯を失った場合は、もうブリッジをすることは出来ませんので、治療方法は入れ歯かインプラントになります。

入れ歯は朝に装着して、夜には必ず外してきれいに洗って保存液で保管します。その手間が面倒な事と、装着する時の違和感、そして健康な歯にバネをかけて固定しますので、バネをかける歯に負担がかかりすぎてその歯も将来ダメにしてしまう可能性が大きいのです。

3.インプラントでの治療

インプラントの構造

最後にインプラントですが、インプラントは保険のきかない自費診療で高額なことに加えて、外科手術が必要になります。外科手術といっても、日帰りでインプラント1本だけなら虫歯治療と同じ程度の時間しかかかりません。

インプラントの優れているところは、骨に人工歯根が埋入されて自立しているため、隣の歯を傷つけないこと、天然の歯のように良く噛めること、天然歯と見分けがつかない程審美性が良いということです。

ただしインプラントは全身疾患のある方などには向きませんので、治療可能かどうかは歯科医院にご相談ください。

まとめ

女性

抜歯後に何年もたってから治療をする場合は、歯が動いていたり、骨が減っていたりと、問題がおこるリスクがありますが、治療自体は可能です。治療しようと思い立った時点で、一度歯科医院にご相談ください。

治療方法は一般的には「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」の3種類のどれかになります。患者さんと話し合いながら、予算や生活習慣なども考えあわせて、どの治療方法にするかを決定します。

梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科

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