詰め物・被せ物

銀歯と樹脂とセラミックの違いって?

銀歯と樹脂とセラミックの違いって?

梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科 歯科医師 竹田 亮

ある程度大きなむし歯治療を歯科医院で行う際、全体的な歯の治療が必要となります。その際にはかぶせ物(クラウン)という処置を行いますが、様々なかぶせ物があり、保険適用か保険適用外かでも大きく見た目も異なります。

虫歯治療とは

初期虫歯(C0・C1)は要経過観察ですが、C2・C3以上の虫歯になると歯科医師が全て削る必要があります。の処置を行わなければ虫歯はどんどん進行し、神経(歯髄)を抜く抜髄処置や、歯が抜ける抜歯に至る可能性があるからです。そのためミュータンス菌で痛んだ歯の内部をきちんと削り、歯科用セメントや薬剤を入れ、被せます。

詰め物(インレー)より大きな処置が必要な場合、被せ物の処置となります。通常、歯質が20%程度残せる歯であっても、噛み合わせで力のかかる奥歯だとドクターが診断すれば、クラウンを被せるよう治療を計画するケースもあります。

保険適用内の被せ物

まずは保険診療内の被せ物をご紹介します。虫歯治療の際に安く済ませたい方は、銀歯や樹脂の選択肢となります。

銀歯

銀で被せる場合のメリット・デメリットをまとめてご紹介します。

保険適用内のため、なんといっても費用が安い
金属であるため強い性質をもち、噛む力などの耐久性が高い

二次むし歯(銀歯の下に細菌が入り込み虫歯になる)が生じる可能性が高い
金属アレルギーの方は不可
見た目の問題があり、審美性には劣る

樹脂

歯科用プラスチックという性質のメリット・デメリットをご案内します。

保険がきくので、自費診療のセラミックと比べても治療費が安価である
白いため見た目の問題がない
プラスチックを使用しているため、金属アレルギーの方でも問題なく治療ができる

プラスチックなので吸水性が高く、変色を起こす
耐久性は銀歯と比べても大きく劣るので前歯のみしか使えない

保険適用の方の場合は、特に定期健診などでクリニックにこまめに通院し、他の歯はもちろん、治療済みの歯も健康かどうかチェックをしてもらいましょう。

保険適用外の被せ物

保険内ではない自費診療はセラミックが一般的です。メリット・デメリットをご紹介いたします。

セラミック

歯の表面の色の種類が多く、ご自身の歯とセラミックの色を近づけることが可能で見た目が良い
強度がある素材で割れにくい
二次むし歯にならない
金属アレルギーの方でも対応が可能

自費による治療のため、料金が高い
作製を行うため治療に時間がかかる
噛みしめや食いしばりの癖がある場合欠けることがある

まとめ

銀歯と樹脂とセラミックがどのように違うかをご説明しました。周囲からの見た目を気にされる場合は、セラミックをおすすめしております。自費診療はクリニックによって費用は異なりますので、セラミックも視野に入れておられる方は、一度ドクターやスタッフへご相談ください。

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