
歯を白くしたいと思ったら、まず定期健診で歯のクリーニングを受けてみませんか?着色汚れが取れて、歯の本来の色がよみがえります。
歯の着色汚れとは?
歯の着色のことをステインといいます。歯の変色には、歯の表面に色素が付いて変色して見える「外因性」のものと、歯の内部が変色することで歯の色が違って見える「内因性」のものがあります。
「外因性」の着色といわれるものは、飲食品に含まれる食物の持つ色素やタバコのヤニに含まれるニコチンやタールなどが歯の表面に付着したもので、歯が黄ばんで見えるのは外因性の着色によることが多いです。
歯は本来どんな色?
赤ちゃんの頃の乳歯は、透き通るような自然な白です。しかし大人になるにつれて食事などが原因で様々な色や汚れが歯に付着するため、歯の本来の美しさが失われていきます。
日本人の歯は、西欧やアフリカの人々と比べて黄色いと思ったことはありませんか? アジアに多い黄色人種は、欧米やアフリカの人と比べると、歯の表面を覆っているエナメル質が薄い傾向があります。
エナメル質の厚い欧米やアフリカの人は、日本人と比べると歯が白く見えるようです。また、肌の色と歯の色のコントラストの影響もあるようです。
食事による歯の着色は避けられない?
外因性の着色の原因はコーヒーやお茶、タバコなど、習慣的に口に入れる飲食物の色がついてしまうということで、これを完全に避けることは出来ません。
歯が着色しやすい食べ物や飲み物は、コーヒー、紅茶、タバコ、赤ワイン、カレーなどの、色の濃いものです。
歯はホワイトニングしなくてもクリーニングで白くなる?
歯の着色が気になったら、まず歯科医院でクリーニングを受けるといいでしょう。歯の着色汚れは歯の表面のエナメル質に付着していますから、歯科医院で専用の器械を使ったクリーニングを行えば、それだけでもかなりきれいになります。
しかしクリーニングを受けた後も、なんとなく全体的に黄ばんでいるように感じられるかもしれません。
その場合は、以下のような理由が考えられます。
- タバコのヤニによる着色が完全に取れていない→タバコのヤニを徹底的に落とすためのクリーニングを受けましょう。この場合は自費診療となります。
- 加齢によってエナメル質が薄くなり内部の象牙質の黄褐色が見えている
- 抗生物質の服用によって歯が茶色っぽくなっている
- 歯の神経を取った歯が薄黒く変色している
このような歯自体の変色は、通常のクリーニングでは白くなりません。歯のホワイトニングをすれば白くなることが期待出来ます。
歯の着色は歯磨きで取れる?
研磨剤が配合されている歯磨き剤を使って歯磨きをすることで、歯の表面についた着色やヤニをある程度は落とすことができます。また、歯磨き剤には汚れをつきにくくするコーティングの効果がありますので、毎日使うと効果が期待出来ます。
しかし研磨剤入りの歯磨き粉を使いすぎると、エナメル質が磨り減ってしまって、知覚過敏を起こすことがありますので注意しましょう。
まとめ

着色汚れは歯の裏、歯と歯の間や歯と歯茎の境目などにつきやすく、これらの場所は歯磨きがしにくい場所でもあります。歯の表面であってもミクロの傷があってざらざらしている場所は着色しやすいです。
毎日きれいに歯を磨いて汚れを取ることで、多少は着色汚れを防ぐことが出来ますが、それらの着色汚れを本格的に除去して歯本来の色に戻すのは、定期健診での歯のクリーニングです。
定期検診は3~4ヶ月に1度受けることをおすすめしています。着色だけでなく、歯磨きで落としきれなかった歯垢が歯石になるのを防ぐことが出来ます。